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原色日本刺青大鑑
 監修 飯沢匡 福士勝成
 芳賀書店 昭和五十一年 第二版
状態 函スレ 使用感 小口小シミ2ケ
order number: 28_002
price: \55,000-

協力=(彫師)三代目彫宇之・彫文・三代目彫五郎・二代目彫芳・彫よし・彫錦・彫米
写真撮影=吉田逹・大友健宏
装幀・レイアウト=宇野亜喜良・浅井努
A4 253頁

今までエロ・グロあるいは猟奇的にのみ採上げられてきた刺青が、実は当時の町人 ー 殊に職人衆のエネルギーの発露であったということを見遁してはなるまい。江戸っ子の意気地というのは武士階級に対する反抗であり対抗意識であり、我と我身を多数の針によって傷つけ、そこに墨や絵具を注入して永久にその苦痛の跡を遺し、その苦痛に打ち克った勇武を誇ったのは、武士が戦場において蒙った矢傷刀傷を折あれば誇示して誇ったのと心理は全く同じである。(「序」より抜粋 飯沢匡)

特に強調したいことは、刺青はそれを彫った人と彫られた人との、二つの精神が一つに融合した結果の作品であり、それも一時的な衝動ではなく完成までの長期間つづく二つの魂のふれあいから生まれた芸術であるということである。(「発刊によせて」より抜粋 福士勝成)