絶体絶命
創刊号〜6号(終刊) 全6巻
1977・10〜1978・3 幻影城
編集兼発行人 滝井圀夫
状態 多少、折れ・ヤケ等ありますが、比較的キレイです
order number :M011-K
price: sold out
最近、めっけ本に出会わないなあ、もうダメ!絶体絶命!!そんなとき、めっけました。
1977年10月に創刊、そしてわずか6号で終刊になってしまった幻の雑誌『絶体絶命』。
その編集方針は、ハチャメチャ。創刊号の編集後記にはこう記載されています。「『絶体絶命』は、”エンターテイメントの遊撃派”を志向しようとしているわけですが、要するの無節操に編集することだと考えて下さって結構です。こうゆう時代には、ハチャメチャが正しいのではないでしょうか。より過激に、より無節操に誌面を構成するつもりです。」
創刊号を見てみますと、桃井かおりVS荒木一郎の対談、横田順彌のショートショート、特集講座女の料理法には、赤塚不二夫・笑福亭鶴光・タモリ・谷岡ヤスジ・白石かずこ。マッドアマノのパロディシアター、小野耕世のエロチック・コミックスへの招待、ナンセンスファンタジー・鈴木翁二、鈴木いずみの60年代グラフティ小説、安西水丸の漫画、花輪和一の劇画、平岡正明・性書解題、田中小実昌のエッセイ、辻村ジュサブローの人形写真館、2号では篠山紀信による四谷シモンの人形写真 1 ・2 などなど・・・・。そして2号目以降は、及川正通による表紙の人の大部分特集になっています。山口百恵、手塚治虫、筒井康隆、野坂昭如、ジュリーへと続きました。その執筆人のバリエーションが、またものスゴイのですが、記すスペースがありません。
さらに、なんといっても一番話題をよんだ連載は、少女の不思議なエロティシズムを触写する荒木経惟「わたしのアリスたち」でした。現在の社会状況ではもう不可能な少女写真です。この連載は後に、あの垂涎の写真集『少女世界』に展開されます。
最終号に、5号までの主な執筆陣と「今月のアリスたち」が記載されていましたので、ご覧ください。
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