上野伊三郎+リチ コレクション ウィーンから京都へ、建築から工芸へ 京都国立近代美術館 所蔵作品目録 Z 2009 状態 美 order number: AD-K021 price: \3,200 上野伊三郎は、祖父の代までは京都の宮大工であった上野工務店の長男として生まれました。宮大工としての修行を行うも、伝統的な技術の取得では飽きたらず、早稲田大学高等予科理工科にすすみ、1922年卒業後、ベルリンで構造学、ウィーンで振動学を修め、ウィーン工房を主宰していたヨーゼフ・ホフマンの建築事務所に勤務、そこでリチに出会い結婚しました。 リチは、ウィーンの富裕な事業家の長女として生まれ、ウィーン工芸学校へ入学。そこで、ホフマンの薫陶を得て、卒業後ウィーン工房に入り、デザイナーとしての才能を開花させます。テキスタイル、陶器、ガラス、七宝図案など、幅広いジャンルに新作を発表し、とりわけプリント図案は「リックス文様」とも呼ばれ高い評価を獲得し、32歳のときに伊三郎と結ばれました。 夫妻は、結婚を機にウィーンから京都へ活動の場所を移し、1926年に上野建築事務所を開設しました。翌年、関西からはじめて発信された建築運動である「日本インターナショナル建築会」を結成。機関紙「インターナショナル建築」を創刊、創刊号は、リチの壁紙図案が巻頭を飾っています。(図録より抜粋) |
帯は、「日本インターナショナル建築会」声明文 帯裏は、上野リチのデザイン壁紙「そらまめ」 |
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上野伊三郎 |
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上野リチ 左 プリント服地「野菜」 中央 イースター用飾り他 右 マッチ箱カバー他 |
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上野リチ |
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