画像をクリックすると現在版と比較できます


 


『モチモチの木』  三日月版(旧版)
 
斉藤隆介作  滝平二郎絵
  1972  第2刷 岩崎書店
状態 カバー裂け傷みシミ 経年による劣化があります
order number: M021-K
price: Sold out


大ロングセラー絵本の中に「めっけ本」をめっけちゃいました。
その絵本は『モチモチの木』
読んだことがある方も多いのではないでしょうか。

それで、どこが「めっけ本」なのか。

下の段の画像のきりえをご覧ください。
あれ? と思われた方、きっと幼い頃
滝平さんのきりえに夢中になった方でしょう。

実は、現在流通されている版の月は、画像のように
”三日月”ではなく”二十日の月”になっているんです。

このお話が小学校の教科書に載ったとき、ある教諭の方から
「丑三つ時に三日月が上がるのはおかしい」と指摘があり
1977年版(初版1971年)から ”二十日の月”に変更になったそうです。

確かに真夜中、怖がり少年豆太がじさまのために
ふもとの村まで医者をよびに、泣きながら駆け下りていく向こうに
か細く”三日月”が輝いています。

一度この”三日月”を見てしまうと、太った”二十日の月”は・・・・ 
野暮ですよね。
科学か、心情か、悩ましい問題です。

調べてみると、朝日新聞に
「幻のきりえ見つかる『モチモチの木』の原画」という記事がありました。
画家滝平は、描きなおしが不本意で、立腹して原画を捨てようとしたが奥さんが止め、現在まで残っていた。という記事がありました。

参考
レファレンス協同データベース

「幻の原画見つかる」 ブック・アサヒ・コム(削除されました)

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