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先日、著名な作家の絵本なのに、初めて目にする作品をめっけちゃいました。日夜絵本を漁っていると、現役で活躍中の作家のものなら大概目にしたことがありますので、この出会いは本当に驚きでした。その絵本は『くもだんなとかえる』、描いた作家は『しばてん』『とべバッタ』など、泥臭く、自由奔放、ダイナミックな作風でファンが多い田島征三です。 くもだんなとかえる 文・松谷みよ子/ケイコ・ローレ=アガサ 絵・田島征三 ポプラ社 おはなし傑作絵本 昭和44年 初版 状態 シミヨレ 経年劣化 order number: M027-Kw price: \36,000- 話はアフリカの民話をもとに、松谷みよ子がテキストにしています。 闇のなか「くらいよるをみつめながら、としよりははなしだした。」と始まります。ある村で、くもだんなにいつも虐げられているカエルが、復讐のため、くもだんなの体内に潜り込み、体を支配し暴れまわり、その勢いで村全体を破壊してしまうという残虐なものです。 田島征三の描く絵も、いつにも増して、毒々しく迫力があります。実は、この絵本が出回っていなかった原因は、その迫力にあったのです。 発売されて一週間、読んだ子どもが恐ろしさのあまりひきつけを起こしてしまったそうです。出版社は、急遽、発売を中止し回収してしまったそうです。したがって世に出た数は、かなり少ないのではないでしょうか。 この本について、田島征三のインタビューがありました、 インタビュー→ ぜひ、この幻のような一冊をお手元に、慄いてみませんか。 田島征三の本→ 前の本へ |