音楽劇 『若きハイデルベルヒ』
中村勘九郎・大竹しのぶ
日生劇場オリジナルキャスト盤
【LP】
1977 Victor sjx-20027
状態 レコードは見た目良いですが、視聴確認はしていません。
歌詞、ライナーノーツ付
order number :M016-H
price:\12,000
本ではありませんが、こんなレアなLPめっけちゃいました。
中村勘九郎(当時)、プリンス22歳。
大竹しのぶ、純真20歳。
皇太子と酒場の娘が恋に落ちる音楽劇です。
勘三郎が亡くなったとき、どうして二人はあんなに仲がよかったのかと、不思議に思えたのですが、この共演がきっかけに35年来の親友だったようです。
作 石原慎太郎 マイヤー・フェルスター原作(番匠谷英一翻訳)による
演出 松浦竹夫
作曲・指揮 山本直純
舞台では20曲以上歌われていますが、時間の制約で15曲が選ばれています。石原慎太郎、岩谷時子両氏の作詩、山本直純の作曲によるオリジナルの曲以外は、ドイツの伝統的歌曲、民謡です。(ライナーノーツより)
テーマ曲である「愛の朝」は、現在発売されている大竹しのぶ『ゴールデン☆ベスト』にも収められているので、視聴してみたのですが、二人のデュエットがすがすがしく、はずかしいくらい青春まっさかりでした。
そして、このジャケットも涙もん!丘の上に建つお城、ふたりのまわりには薔薇、そして、皇太子の肩に手をそえる町娘、夢に描いたようなロマンチックメルヘン。どちらかといえば、勘九郎の方が緊張しているような表情でういしいく、大竹しのぶは清純そうですが、なにかどっしり落ち着きを感じます。
余談になりますが、
当時、勘九郎は12歳年上の奔放な女優太地喜和子に惚れ、ふたりは熱愛関係だったのですが、この共演をきっかけに大竹しのぶに恋してしまいました。しかし、公演終了後に、ふと気づいたそうです。「恋をしていたのは、大竹しのぶにではなく、演じていた町娘にだった」と。そして、舞台に急がしかった勘九郎は、太地喜和子にまで振られてしまうというオチがつきました。
歌舞伎の世界では、まだまだこれからという57歳で亡くなった十八代目中村勘三郎。その勘三郎の22歳の時の歌声が・・・。贔屓でなくても、涙なしには聴くことができない貴重なアルバムです。
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