雑誌『面白半分』 Vol.78 1977年9月号
筒井康隆編集
状態 並
order number Omo-K078
price : \1.800
仕入れた古雑誌『面白半分』をパラパラめくっていたら、
ぎょえっ!!
“このページは印刷ミスではありません”の一文。
ほかは、何もない白紙のページ。 Image1
1ページ戻ってみると
“タモリ氏の『ハナモゲラ語の思想』の原稿は、まだ印刷所に到着いたしません。白紙のままでお届けすることを深くお詫び申しあげます。 編集部“
と、載っていました。 Image2
そうなんです、タモリの連載中の原稿が〆切に間に合わなかった
伝説の白紙のページを、ついにめっけちゃいました!
俗に言う、「穴が空く」と言う奴ですね。
でも、白紙のまま載せるとは、大胆な!
編集後記を読むと、
編集部内は大混乱、いろいろな憶測が飛んでいる模様です。
「これはタモリ氏が意識的にやったんだ」
「いや、忙しかったんで、つい原稿を書くのを忘れてたんだ」
「いや、ハナモゲラ語人種の増大を恐れた権力の陰謀で、原稿は送られてくる途中で消されてしまった」
「いや、今度新しいラゲモナハ語で書くと言っていたから、翻訳に時間がかかっているんだ」と。
まあ、当時(半年毎の交代制)の編集長が筒井康隆なので、
事故も企画にしてしまったようです。
「編集長筒井康隆は、この事故を想定していて、タモリに連載を発注していた。」 なんて説も、ネット上に転がっていました。
さもありなんですね。
また、夢枕獏は「これ以上突き抜ける所のない実験小説」と賞賛。
(大タモリ年表
http://matogrosso.jp/tamorigaku/tamorigaku-08.html より)
思い切ったことができた、楽しい時代だったんですね。
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