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詩集 愛する歌 第一集〜第五集(全5冊)
やなせ たかし著・挿絵
サンリオ出版
状態 経年劣化
order number: SI-018
price: \10,000- (5冊)
第一集 1973 第30刷 天シミ 経年並
第二集 1973 第19刷 天シミ 経年並
第三集 1973 第11刷 帯付き 天シミ 経年並
第四集 1973 第5刷 天シミ 経年並
第五集 1973 第2刷 帯裂け 天シミ 経年並
第一集の「はじめに」から
いちばんはじめのことばを書くのはむつかしいことです。なんといっていいのかよくわかりません。
友だちの漫画家谷内六郎君と電話で話しました。ボクは大いにテレながら
「つまり・そのオ・詩集なんてものじゃなくて、まア歌謡曲、流行歌のたぐいなんで恥ずかしいのだけど・・・」
谷内君はしかし厳然とした声でいいました。「歌謡曲のほうが、現在の詩壇の詩よりはるかにリッパです。流行歌の中にすばらしい詩があります。詩の本質はそういうものです」
ぼくは心の中にあったモヤモヤしたものがスッキリしたような気がしました。これらの詩は読むためよりも歌うことに主観をおいてつくってあります。詩に定型があるはずはなく、難解な詩が高級であるとは限らず、いずれにしても心にふれるかふれないかということが重要です。 さて、そこで、ぼくの詩は・・・・ やなせ・たかし
歌がないの歌
みんなで歌う 歌がない
大声あげて 思いきり
心のそこから歌う
歌がない
心の底に何かあり
そいつが胸につきあげて
それが声になるような
そんな ステキな
歌がない
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